頭皮がベタベタして湿ったフケが出る原因と対処法 

image21

頭皮がいつもベタベタして脂っぽい。その上、湿ったフケがたくさん出てしまう。

こんな症状が出たら、脂性フケの可能性があります。

フケには、乾燥した「乾性フケ」と、皮脂で湿った「脂性フケ」の2種類があります。

脂性フケは、放置すると脂漏性皮膚炎になる恐れもあるため、症状が出たらできるだけ早く対処する必要があります。

ここでは、脂性フケの原因と対処法について解説します。

脂性フケとは?

フケといえば、パラパラと乾燥していて肩に落ちてくるものを想像しがちですが、脂性フケは、はがれ落ちた古い角質と皮脂が混ざり、ベトベトした大きな塊になったフケのことを言います。

脂性フケは髪の根元にくっついていることが多く、頭皮を引っ掻くと爪の間にこびりつきます。櫛を使って髪の毛を整えると、櫛にべっとりとフケがこびりつくこともあります。

脂性フケの特徴

  • 頭皮がベタベタしている
  • フケが湿っている
  • フケが大きな塊になっている
  • 黄色っぽい色をしている
  • 髪の毛の根元に付着している
  • 顔や頭皮の皮脂分泌が多い
  • 痒みがある
  • 頭皮に赤みがある
  • 抜け毛の根元にフケが付着している

脂性フケの原因

なぜこのようなベトベトした脂性フケが発生するのでしょうか?

その原因としては、「皮脂の分泌過多」「皮膚常在菌の異常繁殖」「免疫力の低下」の3点が挙げられます。

  • 皮脂の分泌過多
  • 皮膚常在菌の異常繁殖
  • 免疫力の低下

脂性フケが発生する場合、皮膚常在菌である「マラセチア菌(癜風菌)」というカビの一種が異常繁殖を起こします。皮膚常在菌は、その名の通り誰の皮膚にも存在しています。しかし、正常の範囲を超えて異常に繁殖すると、様々な頭皮トラブルを引き起こします。

脂性フケが発生しやすい人は、皮脂の分泌が多い傾向にあります。汗や皮脂の分泌が増えると、それを餌に皮膚常在菌が過剰に増殖していきます。

また、皮膚常在菌は湿った環境が大好きです。皮脂で湿った頭皮は、まさに皮膚常在菌が過ごしやすい環境でもあります。そのため、頭皮の皮脂分泌が増えると皮膚常在菌の繁殖につながり、さらに頭皮がベタベタになっていく・・・という悪循環に陥りがちです。

さらに、免疫力の低下も悪影響を及ぼします。健康的な身体であれば自己免疫力が働いているため、外敵から身を守ることができます。しかし、バリア機能が低下し、免疫力が落ちると、皮膚常在菌の繁殖を抑制することができなくなります。

このように、いくつもの原因が重なることで、脂性フケが発生しやすくなるのです。

なぜ頭皮の皮脂分泌が多くなるの?

では、なぜ頭皮の皮脂分泌が増えてしまうのでしょうか?

その原因には、普段の食事や生活習慣、ストレス、ホルモンバランスの崩れなど様々な要因が考えられます。

身体は毎日食べている食事によって作られていきますので、脂っこい食べ物ばかり食べていると、皮脂の分泌が多くなりがちです。また、糖分や炭水化物も体内で脂質に変わりますので、パンやパスタ、甘いものの食べ過ぎには注意が必要です。

この他、食品添加物が多く含まれたカップ麺などの加工食品やお酒なども摂りすぎると皮脂の分泌が増加しやすくなります。

運動不足や寝不足、夜更かしなどにより生活習慣が乱れると、体内時計が狂い、自律神経の乱れを引き起こします。また、ストレスも自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れを引き起こします。これにより適正な皮脂分泌ができなくなり、皮脂の量が増加して顔や頭皮がベタベタになってしまうことがあります。

皮脂の分泌は男性ホルモンとも関係があるといわれています。ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの量が増加すると、皮脂の分泌が多くなる傾向があります。

フケ=不潔ではない!

フケがたくさん出ていると、見た目にも清潔感がありませんし、不潔な印象を抱かれてしまうこともあります。しかし、医学的には、「フケ」と「清潔さ」とは必ずしも関係があるとは限りません。

フケは身体の垢と同じようなものなので、どんな人にも存在します。ただし、その量が多すぎることが問題なのです。様々な原因により頭皮環境が悪化すると、頭皮のターンオーバーが早まり、フケの大量発生を引き起こします。

もちろん、不潔にしていれば皮膚常在菌が繁殖しやすくなり、フケが発生しやすくなりますが、毎日きちんと髪を洗っていてもフケ症になりやすい体質の人もいます。

病気や疲労などによって体力が落ちていたり、免疫力が低下している場合も、マラセチア菌が繁殖しやすくなります。

普段の食事や生活習慣、ストレス、過労など様々な要因が考えられますので、それらを改善していくことも必要です。

脂性フケが悪化すると「脂漏性皮膚炎」に

脂性フケが悪化すると、増殖した皮膚常在菌が作り出す分解生成物によって皮膚が炎症を起こし、爛れ(ただれ)や瘡蓋(かさぶた)などの症状を引き起こします。

このような症状を、「脂漏性皮膚炎」といいます。脂漏性皮膚炎は難治性の病気で、一旦発症すると一生治ることはありません。治療で症状を抑えることは可能ですが、体調によって改善と悪化を繰り返すことになります。そのため、できるだけ発症しないように予防していくことも大切です。

また、脂性フケが悪化すると、皮脂やフケの塊が毛穴に詰まりやすくなり、抜け毛が増加する原因にもなります。

脂性フケを改善する方法

脂性フケを改善するためにはどうすればいいのでしょうか?

まずは皮脂の分泌を抑え、頭皮の持つ自己免疫力を高めることで、マラセチア菌の繁殖を抑制させることができます。

そのためには以下のような対策が必要です。

  • 食事の改善
  • 生活習慣の改善
  • ストレスの解消
  • 自己免疫力を上げる
  • 脂漏性皮膚炎・脂性フケ対応のシャンプーを使う

食事の改善

食事は体質改善にとても重要な役割を果たします。皮脂の分泌を抑えるためには、ビタミンB2(リボフラビン)やビタミンB6、ビタミンCなどが多く含まれた緑黄色野菜をたっぷりと食べることが大切です。

動物性たんぱく質は皮膚や髪の毛の材料となるため身体にとって必要な栄養素ですが、脂質が含まれており、食べ過ぎると皮脂の分泌が増加します。肉類を多く食べる人は、肉の量を減らして豆腐や納豆などの大豆製品に代用し、植物性たんぱく質として摂取するのがおすすめです。

男性ホルモンを抑制することで皮脂分泌が減少するという報告もあります。そのため、女性ホルモンと似た分子構造を持つ大豆イソフラボンを摂取することも有効です。

生活習慣の改善

知らず知らずのうちに菌が繁殖しやすい生活習慣を送っていませんか?

例えば、髪の毛を洗った後に濡れたまま放置したり、枕カバーやベッドカバーを何日も交換しなかったりしていると、菌が繁殖しやすい不潔な環境になっている可能性があります。

髪が濡れたまま寝ている人は、マラセチア菌の格好の餌食になっているかもしれません。洗髪した後はすぐにドライヤーで髪の毛を乾かすようにしましょう。

また、不規則な生活は自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れを引き起こし、皮脂の分泌を増やします。夜更かし、寝不足、運動不足などの生活習慣はできるだけ改善しましょう。

普段使いの櫛やブラシは常に清潔に保つようにし、バスタオルも毎日取り替えるようにしてください。

ストレスの解消

ストレスはお肌の状態を著しく悪化させることがあります。ストレスやプレッシャーがあると、お肌に吹き出物ができたり、肌荒れしやすいという経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?

これと同様に、ストレスは頭皮にも悪影響を及ぼします。ストレスがたまると自律神経が乱れ、正常な皮脂の分泌ができなくなります。

また、ストレスはホルモンバランスの崩れや免疫力の低下を招きますので、趣味やスポーツ、アロマテラビーなどでこまめに発散していくことが必要です。

自己免疫力を上げる

免疫力が低下していると様々な菌やウイルスに感染しやすくなり、病気にかかりやすい身体になってしまいます。身体の免疫力を上げることで、皮膚常在菌が繁殖しにくい身体作りをしていくことが可能です。

免疫力を上げるためには、軽い運動をすること、腸内環境を整えること、バランスの良い食事をとることなどが大切です。

脂漏性皮膚炎・脂性フケ対応のシャンプーを使う

マラセチア菌は、市販のシャンプーでは繁殖を抑えることはできません。そのため、脂漏性皮膚炎や脂性フケ対応の抗菌シャンプーを使用する必要があります。

唯一抗菌作用が認められているシャンプーは、製薬会社によって販売されている「コラージュフルフルシャンプー」です。有効成分ミコナゾール硝酸塩配合で、フケ原因菌であるマラセチア菌に対して抗菌作用があります。

皮膚科等の医療機関でも推奨されているフケ対応のシャンプーです。弱酸性で洗浄力が強すぎないため、女性でも安心してお使いいただけます。脂性フケでお悩みの方にはさらさらタイプがおすすめです。


持田ヘルスケア コラージュフルフルネクスト

シャンプーを使う際の注意点

フケ専用のものではない市販のシャンプーには抗菌成分が含まれていないため、いくら髪を洗ってもフケの症状は改善しません。まずは、フケ専用の正しいシャンプーを選ぶことが必要です。

シャンプーを使いすぎない

髪の毛を洗うときにシャンプーを使いすぎると、頭皮の皮脂を除去しすぎている恐れがあります。皮脂は頭皮を保護し、外敵から守るために必要なものですので、皮脂を除去しすぎると皮膚のバリア機能が衰え、免疫力の低下につながります。

また、皮膚の表面を保護する脂分がなくなることから、頭皮の水分が蒸発して失われてしまい、それを補うためにさらに多くの皮脂を分泌するという悪循環に陥る可能性もあります。

これを繰り返していると、皮脂分泌の多い体質へと変化してしまう恐れもあります。

シャンプーの洗い残しがないようにしっかりとすすぐ

シャンプーやコンディショナーの洗い残しが皮膚常在菌の餌となるケースがあります。また、すすぎ残しのシャンプーが頭皮に残ることで、かぶれや炎症を引き起こし、そこから菌が繁殖する場合あります。

すすぎ残しは頭皮のにおいの原因にもなりますので、たっぷりの量のお湯を使い、しっかりとすすぐようにしてください。

どうしても治らない場合は皮膚科を受診!

脂性フケの改善方法を簡潔にまとめました。もう一度おさらいしておきましょう。

  • ビタミン豊富な緑黄色野菜を食べる
  • 大豆イソフラボンを摂取する
  • 夜更かし、寝不足、運動不足を改善する
  • ストレスを解消する
  • 腸内環境を改善する
  • 髪を洗ったらすぐに乾かす
  • 枕カバー、タオル、櫛、ブラシなどを清潔に保つ
  • 脂漏性皮膚炎・脂性フケ対応のシャンプーを使う
  • シャンプーは使いすぎないで、しっかりすすぐ

これらの基本的な習慣を守って生活しても改善しない場合は、できるだけ早く皮膚科にてご相談ください。

関連記事

亜鉛不足でごっそり髪が抜けるって本当!?女性の薄毛の原因にも!対処法は?
女性ホルモンが減少すると薄毛になるのはどうして?原因と対処法
湯シャンは臭い!?抜け毛改善方法としての効果はあるの?
髪にいい食べ物12個・弱った頭皮と髪の毛を改善するために必要な栄養素